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不安なく鍼灸治療を受けてみよう

鍼灸治療を受けたことのない患者さんにとっては、鍼は痛みがありそうで、灸は痕が残りそうという不安な気持ちが優先してしまっています。しかし、そうした声に応えるアプローチをしてくれるので、相談してみましょう。鍼灸治療では、無痕灸というアプローチもしてくれます。これは、皮膚とモグサの間にモノを挟んだり、器具を使用したりするもので、直接肌を焼かない分、痕が残りにくい魅力があり『温灸』がコレに該当します。温灸モグサとはどんなものなのか、きゅう師に質問してみましょう。一般に使われるのは、ヨモギの葉を粗成したもので、火持ちが長く、熱量の多さが特徴になります。昔ながらの鍼灸治療院では、生姜やネギなどの切片の上にモグサを置き、それら生薬の成分とともに灸温を浸透させることもしているようです。他にも、患部に打った鍼の上にモグサをつけ、灸の熱を鍼に伝導させる治療も行っていますし、器具にモグサをセットして、器具の底から放射する熱で患部を温める方法などもあります。この方法は女性特有の未病に効果が期待されており、便秘や冷えなどを緩和してくれたり、生理痛も和らげてくれます。

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